0歳から保育園なんてかわいそう。そんな風に思ったりしていますか?
0歳4か月で子供を保育園に入れてみて、実際に私が感じた、”よかったこと”、”悪かったこと”を紹介します。
0歳4か月で子供を保育園にいれるとどうなるか
前提として、子供の成長状況としてはこんな感じです。
- 首すわり前のねんね期
- 食事はミルクのみ
- 人見知り前
基本的にはバウンサーでバウンバウンしていたり、布団に転がっていたりしています。
お散歩のときは抱っこか、外には出ないでテラスで日光浴をしたりしています。
0歳4か月で子供を保育園に入れてよかったこと
保育園にすぐ慣れる
4月朝の保育園風物詩といえば「ママー」と泣き叫ぶ子供たちの姿。初めて子供を保育園に預ける親としては、やっぱりかわいそうなんじゃないか、とか自分がひどいことをしているのでは、などと考えてしまい、精神的に辛いものです。
まだねんね状態で入園した場合、なにもわかっていないので、こういった心配は不要です。何事もなく先生たちに運ばれていくのを見守るだけです。
成長するにつれていつか「ママー」と泣くようになるかも、と心配もしましたがうちの子の場合はそういったこともなく、2歳の今もニコニコ登園しています。
離乳食が楽にすすめられる
離乳食も、園の方でサポートしてくれるため、3回食になるまでは家庭では授乳中心です。このため、初期~中間の離乳食はほとんど自宅では作っていません。休みの日だけです。
また、進め方も園の方で様子を見ながら声掛けしてくれるため、変に悩む必要もなく安心でした。
子供が風邪をひきにくい?
「保育園児はあらゆる菌をもらってくる」と言いますが、0歳4か月で入園したうちの子の場合、まだ産まれた時からの免疫力が残っていたのか「あらゆる菌をもらってくるが、自分は発病することなく免疫力を高めている」状態となりました。
このため、鼻水が出ているレベルのことはしょっちゅうですが、本格的に発熱したり感染症にかかったりはほとんどありません。0歳クラスの1年間、本人の発熱や感染症などが理由で保育園を休んだのは5日間でした。(うち、3日間は手足口病疑い)。
ただし、発病はしていないものの菌を媒介しているのは確かなようで、特に0歳クラスの1年間は親が病気にかかりまくりました。インフルエンザまでしっかり発症…。
もちろん、同じ0歳クラスの子で「今週ほぼ保育園行っていない…」という状態になっている子も沢山いましたので、こういった結果になったのは子供の体質によるものも大きいと思っています。また、受けられる予防接種は全て受けた状態です。
ただ、周囲の状況をみてもなんとなく「冬生まれ」「女児」の方が、お休みするほどのの体調不良はおこしていないような印象があるため、早く入園した子の方が風邪をひきにくい傾向があるのでは、と私は思っています。
生活習慣が自然に身に付く
子供とすごしていると「いただきます、ごちそうさま」「椅子に座る」「手を洗う」「服を着替える」「お片付け」などといった、基本的な生活習慣がいつのまにか身についていることに驚きます。0歳クラスの子でも、ちゃんと自分のロッカーがわかって荷物をとろうとしたりするんですよ。
こういったことは、もちろん家庭でも教えることはできると思いますが、やはり「みんながやっているからやる」というポイントも大きいです。
自宅ではお昼寝が上手にできない子も、保育園ではお昼寝の時間になると自ら自分の布団に行って、コロンと寝てしまうんですよ。これには本当にびっくりしました。家庭で普段やっている寝かしつけとは一体なんだったのか…。
あらゆるサポート窓口が身近にある安心感
離乳食、発育、オムツはずれ…成長の過程の中での迷いや悩みはつきないですが、看護師さん栄養士さんといったプロが保育園には常駐しているため、なにかあればすぐに相談する窓口があります。健康診断や体重測定も0歳クラスでは毎日行われていたため、特に発育に関する相談も気軽にしやるい環境でした。
また毎日子供を見てくれている保育士さんや、先輩ママも強い味方で、経験談からくるアドバイスや「みんなはどうしてるの?」といった情報も聞くことができます。私の場合一人目育児で、子供の発達も遅めだったりしましたが、こういった窓口に相談しながら様子を見守ることで、大きな不安を抱え続けることなく育児ができました。
0歳4か月で子供を保育園に入れて悪かったこと
子供にとってものすごく悪いことはないような気もしますが、しいて言えば…と思うことをあげてみます。
子供なりに頑張っているみたい
保育園では「なんでも自分でやっている」「ご飯も残さずパクパク食べる」などと言われていますが、自宅に戻ると「だっこ~」「ひろって~」「やって~」ばかりなので、にわかに信じられません。ただこれも「保育園ではいつも子供なりに頑張っていて、本当はもっと甘えたい」ということの裏返しなのかな、と思います。
もっと仕事を休みたい(私が)
4か月というと、表情もでてきて睡眠リズムも整いだしてかわいらしくなってきたところでもあるので、もう少し成長を見守っていたい気持ちもありました。
また、育児休業給付金をもらいながら堂々と会社に行かなくてよい期間が、たった半年で終了してしまうのも、とてもとても残念でした。
ただし、その分「自分のペースで動く時間」を早く取り戻すことができるので、育児ノイローゼになるのを防ぐことができた、というメリットも感じています。育児って本当に”赤ちゃん都合”に振り回されることの連続なので、特に核家族で密室育児になりやすい状況だと息が詰まりそうになることもありますよね。私自身も「産後うつ」一歩手前までいった自覚があります…。
ミルクへの移行、断乳とどう付き合うか、が悩みどころ
保育園に預けてしまえば、大部分の授乳はもちろん園にお願いすることになるので、完全母乳での育児を続けることは難しくなります。
私の場合は、預けるまでは完母でした。気持ちとしてはもう少しこれを続けたかったのと、子供が最初は「保育園でのミルク拒否」になっていたため、5月までは一部冷凍母乳を園に預けてミルクと併用しつつ、自宅でも母乳+ミルクを併用していました。この結果、
- 仕事中もたまに搾乳しないと色々ヤバい
- とはいえ段々母乳の出は悪くなるので授乳も搾乳時間も長くなる
- 子供の発育に影響が(体重増えず)
など、あっちこっちで問題が出てきました。
こういったこともあって、徐々に家庭でのミルクの量を増やし、子供もミルクに慣れ、保育園でもミルクに慣れ、仕事中の搾乳問題も解決、という流れで徐々に完全ミルク育児へ移行しました。その後の卒乳は1歳過ぎたころにあっさり終了。保育園でもミルクを飲ませなくなるので、その流れで特に問題なく本人も納得したようです。
とはいえ、保育園に預けてなければ1歳まで完全母乳を続けていきたいと考えていたので、気持ち的には残念なポイントです。実際やってみたらそれはそれで大変だったのかもしれないですが。
最後に思うこと
いかがでしょうか。
なにごともメリットデメリットがありますので、0歳で保育園に預けることが、一概に”かわいそう”だとは私は思いません。
私自身は年中から保育園でしたが、ものごころが完全についていたので「毎朝さびしくて自宅に一番近い方向にあるフェンスにつかまって泣いていた」というのが、保育園の思い出の中で一番に思い浮かぶ記憶です。0歳から保育園にはいっておけばこういったことにはならないでしょう。
また、振り返れば「もっと親に甘えたかった」と思うことはありますが、これは保育園に入ったからどうこうというよりは、家庭での親子の触れ合いの問題です。そもそも保育園に入ったのも年中からですし。
0歳からの保育園入園が、子供にとってどう影響するか、いいのか悪いのか、というのは子供の性格にもよりますので、なんとも言えない問題です。
ただ、別に”かわいそう”ではないと思います。
そんな「根拠もなく感情的なだけの言葉」に惑わされることなく、保育園での生活、家庭での生活全部含め、親子がどうかかわっていくか、をそれぞれが考えていけばいいんじゃないの?とわたしは思っています。